ホーム読みもの › 特別価格のカラクリ
💰 相場のホント

「特別価格」は、特別じゃない。
62,880件でわかった定価のカラクリ

COSMEDI編集部 ・ メニュー62,880件を独自集計 ・ 2026年7月

「今だけ特別価格!」——美容クリニックの価格表で、この文字を見ない日はありません。じゃあ、いつが「今」じゃないんでしょう。全国のクリニックのメニュー62,880件を集計したら、答えが出ました。「今」は、ずっと続いています

この記事の要点(数字はすべて独自集計)
40%
値引き表示の
平均割引率
3件に1件
50%以上OFFの
表示(36%)
33.9%
モニター価格で
受けた人の割合

値引き表示のあるメニュー13,919件の平均割引率は40.0%。36%は半額以上のOFF表示です。平均が4割引の世界では、「50%OFF」はセールではなく通常営業。だから、割引率の大きさで「お得かどうか」を判断すると、ほぼ確実に読み違えます。

「特別価格」の値引き率の分布値引き表示のある実売メニュー13,919件の値引き率の分布。平均40%、中央値40%、50%以上の値引きが36%を占める。0〜10%74010〜20%1,66020〜30%2,23930〜40%2,35740〜50%1,94550〜60%2,25060〜70%1,46670〜80%85980〜90%33490%以上69
実売13,919件。50%以上OFFが36%を占める

もっと不思議なこと:定価より実売のほうが高い

ここからが、この調査でいちばん面白かった発見です。二重埋没で、クリニックの「定価表」と「実際に売られている商品」を分けて集計しました。ふつう、実売は定価より安いはずですよね。結果はこうでした。

定価表のメニュー「二重埋没 ◯◯円」とだけ書いてあるもの ・ 588件
42,900円
実際に売られている商品予約が入る特別メニュー ・ 471件
78,400円

実売のほうが1.8倍高い。逆転しています。

種明かしをすると、定価表の「42,900円」は最小構成の値段です。1点留め、片目、麻酔は別料金——実際にそれで受ける人はほとんどいない構成。一方、実売の78,400円は保証や麻酔代込みの「実際に選ばれるセット」。つまり、安い定価は入口として存在し、会計は実売価格で起こる

「相場より安い」をそのまま信じてはいけない理由

ネットで「二重埋没 相場 4万円」という情報を見てからカウンセリングに行くと、8万円の見積もりが「高い」と感じます。でもその4万円が定価表の最小構成から計算されたものなら、比べる相手を間違えています。相場は「実際に売られている価格」で見ないと、判断を誤ります

じゃあ、どう歩けばいいのか

💡 この世界の歩き方・3か条

割引率は無視する。「○%OFF」ではなく、支払う総額だけを見る。
総額で聞く。「私の希望の構成だと、麻酔・保証込みで総額いくらですか?」——この聞き方なら、最小構成マジックにかからない。
モニターは遠慮なく聞く。3人に1人(33.9%)はモニター価格で受けています。使うのが多数派です。条件(写真の用途・範囲)だけ、書面で確認を。
💰 あなたの見積もり、実売相場と比べてみる ›
調査方法:美容医療プラットフォームに掲載された価格つきメニュー62,880件(2026年7月時点)を独自集計。「実際に売られている商品」は予約導線のある特別メニュー(15,419件・全体の24.5%)、「定価表」は通常メニューとして掲載されたもの。割引率は元値表示のある13,919件から算出。モニター比率は口コミ244,990件のモニターフラグから算出。二重埋没の比較は価格1万〜20万円の範囲、他院施術の抜糸等は除外。